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2005年09月20日

補償金制度廃止論にまつわる明と暗

 ITMedia +D Lifestyle経由補償金制度廃止論にまつわる明と暗と言う小寺さん入魂のコラムが掲載されています。まず、小寺さん自身も「筆者もこの件について、いろいろなところでいろいろな人の話を聞き、調べたりしてきたわけだが、取材を進めれば進めるほど、この補償金制度という実態の複雑さ、奇妙さに驚かされる。」と仰言っている様に「権利の侵害もよくわからなければ、MD全盛期に比べて大量複製増加という事実も出てこない。補償金制度というのは、正論で詰めていけばまったくなんだかよくわからないのである。」として、まず、(自称)権利者側の言い分として
 補償金制度見直しの土台として考えられるのが、私的使用の複製が、権利者のどのような利益を侵害しているのかという点である。

 もちろん複製したものを自分や家族だけではない範囲の人に渡すことは、そもそも第30条の侵害であるからダメなのは理解する。だが補償金制度はそれらの頒布範囲にかかわらず、自分で買った音楽CDを、自分がカーステレオで聴くためにCD-Rに複製することに関しても対象としている。この場合に、侵害している権利とはなんなのか。じゃあ権利を侵害しないためには、まったく複製をせずに聴きたい機器やシーンに併せて、毎回音楽を購入し直さなければならないのか。この点に関して権利者側からは、いつも明確な答えがない。強いてあげれば、デジタルコピーは品質の劣化がないから、ということになるだろう。が、答えとしては的はずれである。
 と、バッサリ切っています。
 又、MDの売上に関しても言及>関連リンクMDの売上ってホントに減る一方なのか?されています。
 そして、
 そこで双方の落としどころとして、「じゃあ消費者が悪いってことでどうよ」ということになった。もちろんそんなことを、当時の消費者団体が許すはずもない。なんだかよくわからないうちに、勝手にお金を払わされることになるからである。そこでもう一つの落としどころとして、「法律上は消費者が払うってことにして、実際はメーカーが払う」ということで、米国の補償金制度導入からわずか1年という短期間で、三者手打ちとなった。著作権法第5章 第104条の5に、「製造業者等の協力義務」が明記されているところに、その絶妙なパワーバランスが垣間見える。
 水面下で調整していればなんとかなったかもしれんものを、交渉の決裂からか現在の目減りの焦りからか、権利者側は補償金制度対象枠を拡大するという意向を、公の場で発表してしまった。そしてその行動はついに、寝た子=一般消費者を起こしてしまったのである。この寝た子は、昔と違ってネットという強大な武器を持っている。一度起きたら、簡単には眠らない。
 ・・・これが例の07/28の記者会見>
 関連リンク 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第6回)・・・結論先送り
時系列から推測する(自称)権利者団体の目論見及び
 JASRACは、iPodなどハードディスク内蔵型録音機器等の、早急な政令指定を求めていますと言う記事が掲載ですね。4ページ目が一番重要な事を書いている、と個人的には思うのですが、引用させて戴くと
 そうなのだ。この問題の本質は、消費者不在のままで非常に多岐に渡って手足を伸ばしており、筆者も本稿で、関連するすべてのことに対して言及しきれない。

 例えばここまで権利者と一口に呼んできたが、実際の著作権者はその作品を作った個々のアーティストである。ここで言う権利者とは、それらアーティストではなく、その著作権の管理を委任されている団体を指している。JASRACやSARAHなどは、著作権者の権利執行を代行しているにすぎず、本当に著作権者の意向がその行動に反映しているのかという問題についても、考えなければならないだろう。
 またそれとは別に、「そんなこと知りたくない、ボクは今までどおり楽しく音楽が聴ければそれでいいんだぁ」と耳をふさいでしまうという選択肢もある。ただその場合、変な方向にモノゴトが決まって、「えーボクはそんなはずじゃなかったんだ、補償金ハンターイ」などと後から言いだしても遅い。
 そして、「いずれにしても、我々が考えてモノが言えるのは、10月7日までだ。時間は、あまりない。」とまとめていらっしゃいます。

 ・・・そう、後で「こんなはずじゃなかった」なんて後悔しても、もう遅い。だからこそ、今募集しているパブリックコメントを提出する、これが消費者が出来る選択肢なのだ、と思います。

 関連リンク若旦那さん経由消費者が悪いからiPod税は必要?
 ふっかつ!れしのお探しモノげっきさん経由補償金制度廃止論にまつわる明と暗
 栗原潔のテクノロジー時評Ver2経由大事なのは大人の対応を見てウンウンと頷いてしまったのは自分だけですかね〜〜〜。あくまで一個人としての感想です。
 趣味の問題2さん経由そもそも私的録音補償金は必要か?
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補償金制度廃止論にまつわる明と暗
概要: it Mediaでおなじみの小寺さんが”補償金制度廃止論にまつわる明と暗”という記事をアップ。 これについて、いくつか新たなポイント点があるので、ざざっと列記しておきます。 ■もうこの問題..
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Tracked: 2005-09-20 15:50
iPod課金はレコード輸入権の二の舞か??…その2
概要:  昨日に引き続き(こちら)、私的録音補償金制度問題についてのネタを一つ。 ITMedia+D Lifestyleの中で、映像系エンジニア・アナリストの小寺信良氏がこの問題について非常に分かりやすく解..
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私的とか私的とか私的とか
概要: 長い。ほんとはもっと長い。まだ途中。そのうち更新するけど、ひとまず。 小寺信良:補償金制度廃止論にまつわる明と暗 http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/ar..
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Tracked: 2005-09-21 00:07
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