まず、数的な物として気になる部分を引用させて戴くと
寄せられた意見は重複をあわせ現在167件。iPodなどのマルチメディアプレイヤーを私的録音録画補償制度へ含むことに賛成の意見が17件、反対が80件と、反対意見が賛成意見の4倍超となっている。との事ですが、まず第一印象として思ったのが、賛成側、反対側が共に未だ組織票を投じていないのかな?と。
そのほかの意見としては現行の私的録音録画補償金制度への反対意見が16件、制度を遵守すべきという意見が2件、政令での指定に賛成が2件、反対が2件、そもそも制度自体がおかしいという意見が6件、現行制度を廃止すべきとの意見が27件あった。
167件ではサンプル数が少なすぎるかな?と言うのが個人的な感想です。「重複」も含めますから実質的にはもうちょっと少ないかもしれません。何れにせよ、この数値だけで安心するのは未だ気が早いと思います。まだパブリックコメントは募集最中なのですから。最後の最後でどんでん返しが無いとは言い切れない訳ですし、賛成側が穿った考えをすれば、この審議会の中間報告で報告が出る事を見越して、わざと提出を遅らせた、というのは考えすぎでしょうか?
後、一番懸念されるのは賛成側がこの数値を見てなりふり構わず組織票を〆切間際に提出してくる事。考えてもみて下さい。何が何でもiPod等に私的録音録画補償金を課そうとしている賛成側がこの数値を見て指をくわえて悔しがるタマだとは個人的には全く思っていません。寧ろ、この数値の公表で賛成側はより結束を固め、着々と準備している気が個人的にはします。
何れにしろ、予断を許さない状況ではあるかと思います。
又、INTENET Watch経由文化庁、「私的録音録画補償金の見直し」に関する意見募集で文化庁著作権課は
「意見募集の趣旨は、法制小委で検討する際に有益な意見を求めることにあり、個別の論点に係る賛否の数を問うものではない。従って、個別の項目に係る意見提出数の集計・公表は行なわない」という。と言っていたのにも関らず、もうこうやって中間報告で数値が出た以上、文化庁著作権課の言う事は矛盾しているのではないでしょうか?
ITMedia +D Lifestyle経由「iPod課金」――実現したら1台あたり400円プラス?の記事が2005/09/30 16:27 にアップされています。
この記事で気になる部分を引用させて戴くと
注目を集めたのが、日本音楽著作権協会と日本芸能実演家団体協議会、日本レコード協会の3団体が提出した「ハードディスク内蔵型録音機器等による私的録音から著作権者・著作隣接権者が受ける経済的な影響」と題された資料だ。と言う事で内容は記事を見て欲しいのですが、最後に
こうした音楽関係団体らの主張について、ある委員は手厳しく、しかし本質を突いた意見を述べた。「sarah(私的録音補償金管理協会:私的録音補償金の分配業務を行う)の収入が落ちるのはとにかく、著作権者への配分が変わらなければいいのでは?」。と、まとめています。う〜ん、流石ITMediaと言った所かな〜と。
関連リンクiPod課金の是非に対するパブリックコメント募集開始!!
ありがたい事に09/30の段階で試される。(ココログ mix)さんがパブリックコメントのテンプレートを公開されて下さっています。詳細は上の記事にリンクを張っています。
試される。(ココログ mix)さん経由これで怒らなかったら嘘だぜ!
趣味の問題2さん経由iPod課金パブコメ、賛成 vs 反対、文化庁が中間報告。ってなんじゃそら!